3Dプリンタに対応した「CUPS 2.1」リリース
CUPS開発チームは8月31日、さまざまなUNIX系OSで使われている印刷システムCUPSの最新版「CUPS 2.1」をリリースした。3Dプリンタの基礎的な対応が加わるといった強化が図られている。
CUPS(Common Unix Printing System)はInternet Printing Protocol(IPP)を使ってローカルおよびネットワーク上のプリンタでの印刷機能を提供するソフトウェア。Mac OS Xでも採用されており、プロジェクトは米Appleの支援を受けている。
CUPS 2.1は2014年10月に公開されたCUPS 2.0に続く最新版。3Dプリンタへの基礎的な対応機能が加わったのが特徴となる。PWG White Paperのポリシーとテンプレートをベースとしたもので、内臓フィルターなどは搭載されていない。
また、IPPバックエンドを強化し、スケジューラーでIPP Everywhereの属性のサポートを増やした。jounaldを利用した高度なロギングもサポートされ、SSLOptionsでデフィー・ヘルマン鍵共有が可能となった。TLS/1.0のサポートは無効となった。スケジューラーでは細かな機能強化が多数加わり、クラッシュを引き起こすバグも修正されている。
CUPS 2.1はプロジェクトのWebサイトより入手できる。