UEFIブートに対応、Linuxディストリビューション「Mageia 5」が登場
Linuxディストーション「Mageia」開発チームは6月19日、最新版となる「Mageia 5」のリリースを発表した。1年4か月ぶりの最新版登場となり、UEFIブートのサポートなどの新機能が加わった。
MageiaはMandriva Linux(旧名称「Mandrake Linux」)からのフォークとなるLinuxディストリビューション。2010年9月にスタート、安全かつ安定性があり、持続性のあるOS開発を目標に、非営利団体が母体となりコミュニティベースで開発が進められている。なお、Mandrivaの開発元である仏Mandrivaは2015年5月に会社清算された。MandrivaのフォークとしてはMageiaのほか、OpenMandrivaなどもある。
Mageia 5は、2014年2月に公開されたバージョン4に続く最新版となる。Mageiaとしては5回目の安定版リリースとなり、ベースとするLinuxカーネルのバージョンは3.19.8。
本リリースでの最大の特徴はUEFIブートへの対応となる。これにより、UEFIファームウェアをサポートする最新のハードウェアでのインストールが容易に行えるようになった。インストーラーではUFEIのサポートに加え、パーティション変更、AIDのサポート、GRUB 2統合(デフォルトでは無効化)などの強化も施されている。一方で、PowerPC、Alpha、IA64、SPARCのサポートはインストーラーから削除された。
パッケージもアップデートされており、X.orgはバージョン1.16.4に、デスクトップ環境はKDE 4.14.3、GNOME 3.14、Cinnamon 2.4.5、MATE 1.8.0、XFCE 4.12、LXQt 0.9.0、Plasma 5.1.2などが含まれている。パッケージ管理ではRPMが4.12.0.1にアップデートされており、ツールキットはQt 5.4、GTK+ 3.14.8を含む。
また、汎用ローンチャアプリケーション「ManaTools」のプレビュー版が加わった。システム設定ツールなど内部もしくは外部のモジュールで動くもので、設定ツールとしても機能する。LibreOffice 4.4.2.2、Firefox ESR 31.7などアプリケーションも最新のものに更新された。
Mageia 5は、WebサイトよりDVD ISOイメージ(32ビットと64ビット)などを入手できる。
Mageia
http://www.mageia.org/