Google、アプリケーション向けNoSQLドキュメントデータベース「Cloud Firestore」を発表
Googleは10月3日、NoSQLドキュメントデータベース「Cloud Firestore」を発表した。アプリケーション開発のニーズに特化したデータ保存・同期のためのクラウドサービスで、モバイルアプリケーション開発プラットフォーム「Firebase」の一サービスとなる。
Cloud FirestorageはGoogle Cloud Plaftormチームとの協業を通じて構築したモバイル/Webアプリケーション開発向けのNoSQLドキュメントデータベース。Google社内でもアプリケーション開発に利用されているという。開発社らがサーバーの設定を行うことなくデータを容易に保存・同期できるのが特徴。
モバイルアプリ(iOS、Android)およびWebアプリケーションに対応し、さまざま端末でデータを共有・同期できる。中でも同期は瞬時に実行ができ、コラボレーションツールやリアクティブなアプリケーションで利用できるという。
オフラインモードも備えるほか、コレクションとドキュメントモデルによりデータの構造化と高度なクエリ機能を提供できる。フェッチ機能も備え、変更があれば自動またはマニュアル(リクエストベース)で高速にフェッチできるという。
リージョンをまたいだデータのレプリケーション、信頼性、拡張性などGoogle Cloud Platformの特徴を活用できる、サーバーレスもサポート、クライアントサイドのSDKが認証とネットワーク関連を受け持ち、誰がどのデータにアクセスできるのかなどのデータアクセス関連のセキュリティルールをバックエンドで設定できる。複雑な認証ロジックもデータに適用できるという。Cloud Functionsを設定してカスタムコードを設定することで、SDKが自動的にFirebase Authenticationと統合する。
GoogleのFirebaseではすでに「Firebase Realtime Database」を用意しているが、これをリプレースするものではなく、コストや遅延の理由からFirebase Realtime Databaseを選択したり、両社を併用することもできるとしている。
Cloud Firestoreは現在ベータ版。無料版と有料版がある。合わせて、Java、Go、Python、Node.js向けのSDKも公開した。今後他の言語も対応を拡大していくという。
Cloud Firestore
https://firebase.google.com/products/firestore/