Google、TLD名管理プラットフォーム「Nomulus」をオープンソースで公開

 Googleは10月18日、トップレベルドメイン(TLD)名管理プラットフォーム「Nomulus」をオープンソースで公開した。TLD空間にオープンな標準や相互運用性を促進したいとしている。

 Nomulusは2011年にICANNがインターネットネーム空間の拡大を発表した際に、まったく新しいレジストリプラットフォームを目指し開発に着手した。.com、.orgといったドメイン名の所有者、登録の管理、利用可能かどうかの確認、WHOISクエリなどを管理・追跡できる。

 「Google Cloud Platform(GCP)」を活用したクラウドベースのプラットフォームで、拡張性と容易なオペレーションを特徴とする。Javaで実装されており、「Google App Engine」上で動作する。GoogleのNoSQLデータベース「Google Cloud Datastore」などの技術を利用しているという。単一の共有インスタンスで無制限のTLDを管理でき、Google Registryが.GOOGLE、.HOW、.みんなといったTLDの運用に利用しているという。

 基本的なレジストリ機能に加えて、最新のRegistration Data Access Protocol(RDAP)サービスなどを実装している。オープンソースにすることでGCPの機能を示し、TLD分野でオープンな標準と相互運用性の強化を促す狙い。

 RomulusはプロジェクトのWebサイトより入手できる。ライセンスはApache License 2。

Nomulus
https://github.com/google/nomulus/