「JUnit 5.0」リリース

 JUnit 5開発チームは9月10日、Java向けの単体テストツール「JUnit 5.0.0」公開を発表した。プラットフォーム化やモジュラー化を進めているという。

 JUnit 5は、クラウドファウンデイングによるプロジェクトとして進められた「JUnit Lambda」を土台に、2006年に公開されたJUnit 4系に続く次世代のJUnitとして進めてきたプロジェクト。約2年の開発期間を経て開発された。Java 8以上をターゲットとしており、様々なテストスタイルを支援する。

 JUnit 5ではモジュラー化が進んでいるが、その1つとしてJVMでテストフレームワークをローンチする土台となる「JUnit Platform」を導入した。Console Launcherを利用してコマンドライン、またはJUnit 4ベースのランナーからプラットフォームをローンチし、TestEngineを動かすことができる。プラットフォーム上で走らせるテストフレームワークの開発のためのTestEngine APIも定義できる。

 このほか、テスト作成と拡張のためのプログラミングと拡張モデルの「Jupiter」も加わった。JUnit 5でJUnit 3/4のテストを走らせる「Vintage」も用意している。

 モジュラー化に合わせ、公開されているインターフェイス、クラス、メソッドのライフサイクルを定義した。これによりメンテナーはJUnitの開発を容易に進められるとしている。

 JUnit 5はプロジェクトのWebサイトより入手できる。ライセンスはEclipse Public License 2.0。

JUnit
http://junit.org/