PHPテストフレームワーク「PHPUnit 6.0」リリース

 PHP向けテストフレームワークのPHPUnit開発チームは2月8日、最新安定版となる「PHPUnit 6.0」を発表した。対応するPHPのバージョンは7.0および7.1で、PHP 5.6はサポート対象外となった。

 PHPUnitはxUnitアーキテクチャを土台としたユニットテストフレームワーク。PHPUnit 6.0は2016年1月に公開されたPHPUnit 5.0に続くメジャーリリースで、2019年2月8日までサポートされる。5系の最新版は2016年12月に公開されたバージョン5.7。5.7は2018年2月2日までサポートされる。最新版リリースに合わせて、PHPUnit 4.8はサポート終了(EoL)となった。

 PHPUnit 6.0では、PHP 5.6がサポート対象外となり、PHPはバージョン7と7.1をサポートする。PHPUnit_Framework_TestCaseがPHPUnit\Framework\TestCaseとなるなど、コードユニットが名前空間化された。使えないテストの管理を進め、リスクのあるテストチェックを無効化する必要がある。

 「–log-junit」オプションまたは「<log type=”junit” target=”…”/>」設定ディレクティブを使ったログファイルのフォーマットを刷新し、JUnitで用いられるフォーマットと合うようになった。この変更により、継続インテグレーションサーバーの処理を変更しなければならない場合があるという。JSONのアサーションも厳格になった。

 PHARバイナリはバイナリのみとなり、ライブラリとしては使えなくなった。PHPUnit_Extensions_PhptTestCaseクラスの名称がclass to PHPUnit_Runner_PhptTestCaseに変更になり、PHPUnit\Framework\TestCase::getMockObjectGenerator()メソッドがプライベートとなった。

 また、すべてのパスが終了したが警告が残っている場合、テストランナーは1ではなく0で停止するよう変更されている。このほか、多数のクラスやメソッドが削除され、バグも修正された。

 PHPUnitはPHAR(PHP Archive)として提供されるほか、Composerを使ってダウンロードできる。

PHPUnit
https://phpunit.de/