「LibreOffice 5.4」リリース、相互運用性の改善や細かな強化が行われる

 非営利団体The Document Foundationは7月28日(ドイツ時間)、オープンソースのオフィススイート最新版「LibreOffice 5.4」公開を発表した。ファイルの互換性が強化されたほか、各ソフトウェアやサーバーサービス「LibreOffice Online」どで機能が加わった。

 LibreOfficeはOpenOffice.orgの流れをくむオープンソースの生産性ソフトウェア集。ワープロ(Write)やスプレッドシート( Calc)、プレゼンテーション(Impress)といった各機能ごとのソフトウェアが提供されている。

 LibreOffice 5.4は2015年8月に登場したLibreOffice 5系の最新版となる。本バージョンではカラーパレットが新しくなり、RYBベースのカラーモデルが採用された。Linux向けではODFドキュメントに署名するためのOpenPGPキーのサポートが加わった。

 EMFベクターイメージのサポートも改善した。ほかのオフィススイートから詳細なダイアグラムをインポートする際に有用としている。またインポートされたPDFファイルのレンダリングを改善したほか、Writer/ImpressからPDFファイルをエクスポートする際の動画の埋め込みやリンクにも対応した。

 このほか、Write、Calc、Impressでそれぞれ機能が強化されている。サーバーサービスのLibreOffice Onlineについても性能が改善したほか、モバイル端末向けのレスポンシブ表示もサポートされた。リードオンリーモードも加わっている。

 LibreOffice 5.4はプロジェクトのWebサイトより入手できる。OSはWindows、Mac OS X、Linuxに対応する。

The Document Foundation
https://www.documentfoundation.org/