Webブラウザ上で動作するLibreOffice「CODE」、初期バージョンがリリースされる
オフィススイート「LibreOffice」のWebブラウザ上で動作するオンライン版を開発する英Collabora Productivityは12月15日(英国時間)、「CODE(Collabora Online Development Edition)」のリリースを発表した。開発中の「LibreOffice Online」とownCloud Serverで構成されるディストリビューションで、関心のある開発者にテストでの利用を呼びかけている。
CollaboraはLibreOfficeなどオープンソースソフトウェアのサポートを行う企業で、2015年1月にLibreOfficeの開発母体であるThe Document Foundationとオンライン版LibreOfficeの開発委託で提携していた。
今回のリリースはオープンソースのファイル共有・同期ソフトウェアを開発するownCloudとの提携により実現したもので、CODE(Collabora Online Development Edition)はLibreOffice OnlineとownCloud Serverを統合したサポートのないR&Dエディションという位置付け。ownCloud Serverなど必要なソフトウェアが設定済みでインストールされている仮想マシンがプロジェクトのWebサイトで提供されている。
WebブラウザからLibreOfficeの基本的な編集作業が利用できるのが特徴。対応ファイルフォーマットはOpenDocument形式(odt、ods、odp)のほか、Microsoft Officeで使われているdocxやdoc、pptx、ppt、xlsx、xls、そしてPDFなど主要なものをサポートする。ファイルはクラウド上に保存される仕組み。今回のR&Dエディションでは基本的な機能のみとなるが、将来的にはコラボレーションやリッチな編集などの機能を加えていく予定とのこと。
両者はまた、CollaboraのLibreOfficeベースの生産性スイート「Collabora CloudSuite」とownCloud Serverを組み合わせたサポート付きの商用製品を2016年に提供することを明らかにしている。
CODE(Collabora Online Development Edition)
https://www.collaboraoffice.com/code/