既存JavaアプリケーションをJavaScriptに変換「CheerpJ」

 米Leaning Technologiesは6月19日、Webアプリケーション向けJavaコンパイラ「CheerpJ」を発表した。既存のJavaアプリケーションをWebアプリケーションにJARアーカイブから直接変換できるという。

 CheerpJはJavaのバイトコードをJavaScriptに変換するコンパイラ。同社は2003年にC++をJavaScriptにコンパイルする「Cheerp」をリリースしており、そのJava版となる。CheerpJでは、既存のJavaアプリケーションとライブラリをWebアプリケーションに変換することを目指す。

 ソースコードにアクセスすることなく、任意のJavaアプリケーション、ライブラリ、アプレットをWebブラウザ上で動作するWebアプリケーションに変換できる。クライアント側でJavaのインストールは不要で、リフレクション、動的なクラスローディングなどJavaと100%の互換性を約束している。

 コンパイラはLLVM/Clangをベースとし、.jarファイルや.classファイルで呼び出して.jar.jsまたは.jsファイルにする。リフレクションのサポートにあたってオリジナルの.jarファイルにあるメタデータを使用するという。変換したアプリケーションはWebブラウザで実装できる。

 ランタイム環境はJavaScript内のJavaSEで、ランタイムはJavaScriptファイルと.jarアーカイブで構成され、ランタイムコンポーネントを必要に応じて動的にダウンロードすることで容量を最小に抑えることができるとしている。

 CheerpJは現在アーリーアクセスを募集中、プロジェクトのWebサイトより登録できる。

CheerpJ
http://www.leaningtech.com/cheerpj/