Google、「Closure Compiler」のJavaScript版を実験公開

 GoogleがJavaScript最適化のためのコンパイラ「Closure Compiler」のJavaScript版を実験公開した。JavaScriptでJavaScriptコードの最適化が行える。

 Closure CompilerはJavaScriptコードのサイズ削減や実行速度の高速化を行う最適化ツール(オプティマイザ)で、Googleのサービスのほぼすべてで使われているという。JavaScriptコードを入力として与えると、最適化されたJavaScriptコードが出力されるというもので、トランスパイラや型チェッカーの機能も備えている。Googleによって2009年に公開され、ライセンスはApache License 2。

 Closure Compilerは当初はJavaでリリースされたが、今回Java不要のJavaScript版を公開した。実行環境にはNode.jsを利用する。また、WebpackやGulpなどのほかのビルドツールと組み合わせることも可能。また、ECMAScript(ES) 6のコードにも対応しており、入力されたES6のコードはES5ベースのものに変換されて出力される。ES2015(ES6)のlet、const、arrowなどの新機能をサポートし、シンタックスのチェックや使用する型の修正を行う機能もある。

 Closure Compilerは同プロジェクトのページより入手できる。

Closure Compiler JavaScript版
https://github.com/google/closure-compiler-js