「FreeNAS 11.0」リリース

 ストレージOS「FreeNAS」開発チームは6月14日、最新版となる「FreeNAS 11.0」を公開した。bhyve対応による仮想マシン機能、Amazon S3互換オブジェクトストレージなどの機能が加わっている。

 FreeNASは、任意のハードウェアプラットフォームにインストールすることでNAS(ネットワークアタッチドストレージ)環境を構築できるストレージOS。FreeBSDをベースとし、ZFSファイルシステムの特徴を生かしたデータの保護、保存、バックアップができる。Webインターフェイス、ファイル共有、スナップショット、レプリケーションなどの機能もある。iXsystemsのプロジェクトで、BSDライセンスの下で公開されており、ダウンロード数は900万以上を数えるという。

 FreeNAS 11は3月に公開されたFreeNAS 10「Corral」に続く最新版で、FreeBSD 11-STABLEをベースとする。

 FreeBSDのハイパーバイザー機能bhyveをサポートし、FreeBSD、OpenBSD、各種Linuxディストリビューション、Windowsなどの仮想マシンを実装できる。NAS/SAN、Jail、プラグインなどに、Amazon S3互換のオブジェクトストレージ、永続的なファイルブロックを提供する。

 Amazon S3互換のオブジェクトストレージをサポート、Amazonクラウドアプリケーションの開発と実装ができるようになった。

 Angularフレームワークベースの新しい管理GUIもベータとして導入した。既存のGUIと同じフローだが、外観などが改善されているとのこと。バージョン11.1でフィーチャーコンプリートとなる見通しとのことだ。管理GUIはログイン画面で選択できる。

 Serviceメニューを拡大し、Slackなど外部アプリケーションにアラート送信を設定できるAlert Serviceページも導入した。Slackのほか、PagerDuty、AWS、Hipchat、InfluxDB、Mattermost、OpsGenie、VictorOpsなどをサポートする。

 FreeNAS 11はプロジェクトのWebサイトより入手できる。

FreeNAS
http://www.freenas.org/