オープンソースのNAS向けOS「FreeNAS 9.1」リリース、
FreeNAS開発チームは8月2日、最新安定版の「FreeNAS 9.1.0-RELEASE」を公開した。FreeBSD 9.1-STABLEベースにアップデートされたほか、ZFSファイルシステム関連機能の機能や新たなプラグイン管理システムの導入などが行われている。
FreeNASはFreeBSDをベースとした、Network Attached Storage(NAS)向けOS環境。さまざまなハードウェアプラットフォーム上でNASを容易に構築できる。Windows共有(SIMB/CIFS)やAFP、NFS、FTP、TFTP、RSYNC、SCP、iSCSIといった各種ファイルサーバープロトコルをサポートし、ZFSもサポートする。レプリケーション、データ保護、暗号化、スナップショット、ファイル共有などの機能を持ち、Webインターフェイスを利用しての操作が可能。バージョン8.2よりプラグイン機構も導入されている。ライセンスはBSD License。プロジェクトはiXsystemsの支援を受けている。
FreeNAS 9.1では、このところの開発フォーカスであるZFS強化を継続し、feature flags、TRIMサポートが加わった。ドライブ取り外し時の通知、LZ4圧縮なども強化されている。なお、FreeNAS 9.1でのZFSプールは旧バージョンのZFSと後方互換性がなく、ZFSプールのアップグレードは双方向をサポートしていない点を留意している。ZFSプールフォーマットをサポートしているのはFreeNAS 9.1のほか、FreeBSD 9-STABLE、FreeBSD 8.4のみとなる。
プラグイン関連機能も強化された。新しいプラグイン管理インターフェイスでは、FreeNASのプラグインリポジトリへのアップロードやプラグインの閲覧、ダウンロードなどの機能が搭載されており、またプラグインなどで使用されるJailサブシステムも改良されている。
ボリュームマネージャも強化され、ボリューム作成インターフェイスで新しいウィザードが導入された。ストレージプールの作成が容易になり、自動で最適化を行うことで性能を改善できるという。暗号化サブシステムも強化されている。
FreeNAS 9.1はプロジェクトのWebサイトよりダウンロードできる。
FreeNAS
http://www.freenas.org/