ZFS 28をサポートした「Free NAS 8.3」がリリース

 10月26日、FreeBSDベースのNetwork Attached Storage(NAS)構築向けディストリビューション「FreeNAS」の最新安定版「FreeNAS 8.3.0-RELEASE」がリリースされた。ファイルシステム「ZFS バージョン28」のサポートやバグフィックス、細かい機能強化などが行われている。

 FreeNASはNAS環境を容易に構築することを目的としたディストリビューション。FreeBSDをベースとし、各種サーバーソフトウェアやファイルシステムなどを搭載している。Windows共有(SIMB/CIFS)やAFP、NFS、FTP、TFTP、RSYNC、SCP、iSCSIといった各種ファイルサーバープロトコルをサポートし、Solaris由来の高機能なファイルシステムであるZFSもサポートする。プラグインで機能を追加できる機構も備えており、現時点でBitTorrentやDLNA/uPNP、iTunesなどのサポートを追加するものが公開されている。プロジェクトはiXsystemsの支援を受けている。

 FreeNAS 8.3.0-RELEASEは2012年7月末にリリースされたバージョン8.2以来のメジャーリリースとなる。4月に公開されたFreeBSD 8.3-RELEASEをベースとし、ZFS バージョン28をサポートした。ZFSでは重複排除、RAIDZ3、スナップショットの改善といった機能も利用でき、CLIからの操作、ZFSボリュームの周期的なスクラブも可能となった。このほか、細かな機能強化が加わり、多数のバグも修正されている。

 FreeNAS 8.3はプロジェクトのWebサイトよりダウンロードできる。ライセンスはBSD License。

 なお開発チームは、FreeBSD 8.2およびZFS 15のサポートが終了されていることから、これらをベースとする8.2系の開発を打ち切ったこととも報告している。

FreeNAS
http://www.freenas.org/