マルチクラウド継続型デリバリープラットフォーム「Spinnaker」が正式版に

 6月6日、クラウド対応の継続的デリバリープラットフォーム「Spinnaker 1.0」が公開された。昨年11月にNetflixがオープンソースで公開したもので、Amazon Web Service(AWS)やGoogle Cloud Platform、Microsoft Azure、Kubernete、OpenStackといったプラットフォームに対応する。

 SpinnakerはNetflixのほか、Microsoft、Oracle、Wazeなど多数の導入実績を持つ。主にPythonで作成されており、ライセンスはApache License 2.0。柔軟性のあるパイプライン管理システムに主要なクラウドプロバイダとの統合を組み合わせたのが特徴。対応するクラウドプラットフォームはAWS EC2、Kubernetes、Google Compute Engine、Google Container Engine、Google App Engine、Microsoft Azure、Openstackなど。インテグレーションとシステムテスト、サーバーグループのスピンアップ/ダウン、ロールアウトのモニタリングなどの機能を備える。

 既存の継続的インテグレーションワークフローとも統合でき、Gitイベント、Jenkins、Travis CI、Dockerレジストリなどからパイプラインを実行できる。役割ベースの認証と許可をサポート、OAuth、SAML、LDAP、X.509証明書、GitHubチーム、Azureグループ、Google Groupsなども利用可能。

 正式版に合わせて、新しいCLI(コマンドラインインターフェイス)ツール「halyard」もローンチした。管理者はこれを利用して、簡単にSpinnakerのインストール、設定、アップデートができるという。これまでは各マイクロサービスを個々に管理する必要があったが、1.0以降はそれぞれがセマンティックバージョニングを利用してバージョン化される。halyardを利用して簡単にアップグレードできるという。

Spinnaker
https://www.spinnaker.io/