IndexedDB 2.0をサポートした「Chrome 58」がリリース

 Googleは4月19日、Webブラウザ最新版「Google Chrome 58.0.3029.81(Chrome 58)」を公開した。IndexedDB 2.0のサポートなど、多数の機能が加わっている。

 Chrome 58は、3月中旬に公開されたChrome 57に続く最新版。大きな新機能としては、IndexedDB 2.0(Indexed Database API 2.0)のサポートが挙げられている。IndexedDBはJavaScript経由で永続的なデータベースにデータを保存したり、そこからデータを読み出せる機能。今回新たにサポートされたバージョン2.0ではオブジェクトストアやインデックスの名前変更がサポートされるようになったほか、バイナリキーのサポート、getKey()やopenKeyCursor()、continuePrimaryKey()などの新たなメソッドなどが追加されている。

 Androidの「Progressive Web Apps(PWA)」機能のサポートも強化した。起動時、スタンドアロンのアプリのようにオムニボックスを表示しないスタンドアロンモードでは、コンテンツに利用できる画面スペースが増え、よりユーザーのエンゲージを高められるという。ゲームのような没入型向けに、アプリのマニフェストでdisplay: fullscreenを設定することでさらに余計なものを排除したフルスクリーンモードも用意する。

 iframeも強化し、新しいサンドボックスキーワードallow-top-navigation-by-user-activationをサポートした。iframeトップナビゲーションの振る舞いを制御できるもので、自動リダイレクトをブロックしながら、トップレベルページのナビゲーションができる。

 これらに加えて、29件のセキュリティ問題を修正した。この中には5段階評価で4番目に深刻度が高い「High」に分類されているものが3件あるが、最高位の「Critical」はない。同社のバグ発見報酬プログラムに基づき、1万4000ドルが支払われる。

 Chrome 58は公式WebサイトでWindowsやMac OS X、Linux向けのバイナリが公開されている。

Google Chrome
http://www.google.co.jp/chrome/