async/awaitの改善などが行われた「Node.js 7.6」リリース

 Node.js開発チームは2月22日、サーバーサイドJavaScriptプラットフォームの最新安定版「Node.js 7.6」をリリースした。

 Node.jsはGoogleが開発を主導するJavaScriptエンジン「V8」をコアとしたJavaScript実行環境。イベント駆動型、ノンブロッキングI/Oモデルにより、軽量と効率性を実現する。Linux Foundationの傘下のオープンソースプロジェクトとして開発が進んでいる。

 Node.js 7.6は2月1日に発表されたバージョン7.5に続く最新版。7系の最初のリリースは2016年10月。Node.jsは現行版(Current)のほか、企業向けの長期サポート(LTS)の4系、6系も平行してリリースしている。

 本リリースではV8がバージョン5.5にアップデートされ、これによってasync/await機能が改善された。libuvなどの依存ライブラリも更新されている。

 また、新たにデバック機構「node-inspect」が追加された。Google Chromeなどで利用できる解析ツールで利用できる新しいプロトコルに対応するコマンドとなる。暗号化では期限切れのcertsをCNNICホワイトリストから削除するなど、整理が進んだ。ESLintでのES2017シンタックスのサポートが有効となるなどツールも改善され、インスペクタなどでも強化が加わった。

 同日、LTS版の4.8.0、6.10.0も公開している。例えば、6.10ではprocess.emitWarning()向けのラッパー、メモリ使用を確認するprocess.memoryUsage.externalなどが加わっている。

The Node.js Foundation
https://nodejs.org/