開発者向けの機能を強化した「Google Chrome 51」が公開

 Googleは5月25日、Webブラウザ「Google Chrome」の最新安定版「Google Chrome 51(51.0.2704.63)」をリリースした。

 Chrome 51は、4月中旬に公開されたChrome 50に続く安定版となる。新たにCredential Management APIを導入した。IDやパスワードなどの認証のための情報にアクセスできるAPIで、フェデレーション型のアカウントサービスとのやりとりやカスタムログインフロー作成などログイン体験を改善でいるという。

 また、Passive event listnersおよびIntersection Observer APIの両Web標準技術をサポートし、スクロールのパフォーマンスなどを改善できるとしている。さらにオフスクリーンレンダリングのオーバーヘッドも削減し、レンダリングパイプラインやrequestAnimationFrame()コールバックを動かさないようにすることで消費電力を削減できるという。このほか、HTTP/2とALPNのサポートを優先させるため、SPDYとTLS Next Protocol Negotiation(NPN)のサポートが廃止されている。

 セキュリティ面では合計で42件の修正が行われた。この中には、Blinkにおけるクロスオリジンバイパスなど、重要度が2番目に高い「High」に分類される脆弱性が9件含まれている。同社のバグ発見報酬プログラムに基づき、合計6万5500ドルが支払われた。

Linux、Mac OS X、Windowsに対応、プロジェクトのWebサイトより入手できる。

Google Chrome
https://www.google.com/chrome/browser/desktop/