プッシュ通知にカスタムボタンが加わった「Google Chrome 48」が公開
Googleは1月20日、最新のWebブラウザ「Google Chrome 48(48.0.2564.82)」をリリースした。WindowsおよびMac OS X、Linux、Chrome OS向けのデスクトップ版およびAndroid版が同社のWebサイトよりダウンロードできる。
Chrome 48は、2015年12月はじめに公開された「Chrome 47」に続く正式版となる。Chrome 42で導入したプッシュ通知機能をさらに強化し、カスタムボタンの追加が可能になった。Webサイトからのポップアップ形式でのプッシュ通知にいくつかのタスクを完了できるカスタムボタンを加えることができるもの。Googleによると、プッシュ通知の配信は1日に3億5000万に及ぶという。
また、主にモバイル向けの機能として、NetworkInformation.downlinkMaxを利用してユーザーのデバイスの最大の帯域幅を検出できるようになった。ユーザー毎に適したサイズのコンテンツ配信が可能になるという。NetworkInformation.onChangeイベントハンドラの利用により、接続速度の変化にも対応できる。Android版ではPresentation APIとCast Web SDKを使って画面をGoogle Cast端末に表示できるようになった。
WebRTCではVP9がサポートされ、H.264の約半分の帯域幅でHD動画を再生できるようになった。SVG関連でも多数の細かな強化が加わっている。一方で脆弱性を理由にHTTPS接続でストリーム暗号RC4のサポートが廃止された。
37件のセキュリティ修正をはじめ、バグも多数修正された。この中には、JavaScriptエンジンV8におけるCastの問題、PDFiumにおける解放済みメモリ使用の脆弱性と、重要度が2番目に高い「High」に分類された脆弱性2件も含まれている。これらを報告した外部開発者に対し、Googleのバグ発見報酬プログラムに基づき、合計で10500ドルの報奨金が支払われたという。
Google Chrome
https://www.google.co.jp/chrome/