パイプラインの可視化機能などが加わった「GitLab 8.8」リリース
オランダGitLabは5月22日、Gitリポジトリ管理ソフトウェアの最新版「GitLab 8.8」を公開した。CI機能の強化やパフォーマンスの向上などが行われている。
GitLab 8.8は、2015年9月に公開されたGitLab 8系の最新版。累計で54回目のリリースとなる。継続的インテグレーション(CI)機能の「GitLab CI」では、リポジトリ内のファイルに対して処理を実行するパイプライン機能に対し、それぞれのパイプラインを分かりやすく表示する「Pipeline View」が追加された。これにより、あるコミットについて関連するすべてのビルドや、パイプラインの各ステージの結果などを視覚的に把握できるようになった。デフォルトで、ビルドやテスト、実装ステージが設定されているが、.gitlab-ci.ymlファイルを利用してカスタム定義を行うことも可能という。
GitLab CIではまた、Dockerイメージを格納できるプライベートリポジトリ「GitLab Container Registry」も導入された。別途ツール等をインストールすることなく利用でき、簡単にイメージをアップロードしたり、GitLab CIからイメージをダウンロードすることができる。
Webインターフェイスからテンプレートを選択して.gitignoreファイルを自動生成する機能が加わったほか、GitHub Importerも強化された。リポジトリデータ、イシュー、Wikiページ、ラベルなどに加えて、ソースのないプルリクエストなどもインポート可能になったという。
GitLabのヘルスチェック機能が追加されたほか、ショートカットも3種加わっている。UIも改善し、グループページとプロファイルページのナビゲーションが新しくなった。
GitLab 8.8のCommunity Editionは、同社のWebサイトより無料で入手できる。
オランダGitLab
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