JIRA統合やCI機能の統合強化を実現した「GitLab 8.3」がリリース
オランダGitLabは12月22日、Gitリポジトリ/プロジェクト管理ツールa「GitLab 8.3」をリリースした。JIRA統合や継続的インテグレーション(CI)「GitLab CI」の統合強化などが特徴となる。
9月に登場したバージョン8系の最新版となり、11月に公開されたバージョン8.2に続くもの。GitLab開発チームは月に一度のリリースを行なっており、それに沿ったものとなる。49回目の月例リリースになるという。
本リリースではWebエディタからマージリクエストを作成できるクイックマージリクエスト機能が加わったほか、Enterprise Edition限定だったJIRAサポート機能がCommunity Editionでも加わった。これによりJIRAと接続し、GitLab内でコミットメッセージとJIRAチケットを連動させることが可能となった。
また、8.0でマージした継続的インテグレーション(CI)「GitLab CI」の統合が完了し、CIコードがすべてGitLabに統合されたという。マージリクエストからCIでのビルド実行をスムーズにするよう、ビルドタブでの状況表示も加わった。また、CIでビルドが動作中のマージリクエストに対し、ビルドの成功後に自動的にマージするオプションが加わった。
イシューではマージリクエストに関連した情報を表示できるようになった。すべての関連したマージリクエストについて、イシューページ上にそのステータス(オープン/クローズ/マージ済み)やビルドステータス(成功/動作中/失敗)などの情報を表示するもので、イシューの状況、関連したコード、レビュー、コミットなどをすぐに把握できるという。
そのほか、シンタックス「group/projectREF」の利用により、GItLab内でどこからでもリファレンスが可能になった。8.3ではさらに、GitLabインスタンスからURLを投稿するとリファレンスを自動で生成するようになった。これにより、イシューの読み取りが改善するとしている。
有料のEnterprise Editionでは「GitLab Pages」を導入した。GitLabインスタンス上で静的なWebサイトをホスティングできるもので、GitLabプロジェクトから自動的に実装・更新されるという。Enterprise Editionでは、グループの活動状況を把握できる「Contribution Analytics」、イシューの重度を分類する「Issue Weight」も加わっている。
GitLab 8.3 Community Editionは、プロジェクトのWebサイトより入手できる。
GitLab
http://www.gitlab.com/