「GitLab 8.0」リリース、GitLab CIとの連携を強化

 オランダGitLabは9月22日、Gitレポジトリ管理ツールの最新版「GitLab 8.0」をリリースした。継続的インテグレーション(CI)機能の統合や大容量ファイルアップロードなどの機能が実装されたほか、インターフェイスの改善や使用するディスク容量の大幅な削減なども行われている。

 GitLab 8.0は、2014年6月に公開されたGitLab 7.0に続く最新版となる。本リリースではこれまで別プロダクトとして提供されていた継続的インテグレーション(CI)ツール「GitLab CI」が統合され、GitLab内でテストやデプロイ、パッケージの確認などができるようになった。次にリリースする8系のポイントリリース(バージョン8.1)ではGitLab CIの各機能がメニュー構造に統合され、さらにコメントステータスAPIを利用してサードパーティのCIサービスとの統合も容易になるという。

 外観の改善も進め、ほぼすべてのユーザーインターフェイス(UI)要素を大きく変更した。一部のビューの幅を修正し、テキストの閲覧が容易になったほか、新しいフォント書体を導入するなどでデザインがクリーンになった。

 マージリクエストのマージを高速化する「Turbo Merge」も導入された。GitLabサーバー上のリポジトリを直接操作するため、マージなどのGitのオペレーションが高速になるという。さらにこれらの強化を通じて使用するディスク容量が半分になったことも報告している。また、これまでマージに使われていたSatelliteリポジトリ機能はバージョン8.1では自動で削除される方針とのこと。

 GitLabのWebインターフェイスからレポジトリにファイルをアップロードする機能も実装された。HTTPサポートでは、HTTPクローンを処理するGrackに代わってgitlab-git-http-serverを利用するように変更されている。これにより、HTTPを利用しての大規模なクローンやプッシュが可能となるという。

 このほか、コメントやマージリクエストを知らせる通知メールに直接返信できるようになった。また、Gmailユーザー向けにモバイル端末上のGmailの受信ボックスで、イシューやマージリクエストを閲覧できるクイックビューも加わった。

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