Swift言語を非公式にWindowsへ移植した「Swift for Windows」プレリリース版が公開される
Appleが開発するオープンソースのプログラミング言語「Swift」をWindowsに移植した「Swift fir Windows(MSVC)」のプレリリース版が公開された。Apple公式のものではなく、実験的位置付けとなる。
SwiftはObjective-Cの後継としてAppleが2014年のWWDCで発表し、同年9月に正式版となった。Mac OS XやiOS、WatchOS、tvOSといったAppleのOS向けアプリ開発などで利用できるもので、2015年末にオープンソースライセンス(Apache License 2.0)で公開されている。AppleはSwift.orgを立ち上げ、コンパイラ、ツールなどの詳細情報を提供している。
Appleはオープンソースとして公開した際にLinuxへの移植を明らかにしているが、Windowsについては具体的な計画がない。なお、IBMがSwift向けにクラウド開発環境を提供している。
今回公開されたSwift for Windowsを利用するには64ビット版Windows 10が必要で、SwiftコードのコンパイルにはVisual Studio 2015およびLLVM 3.8.0が必要となる。また、インタープリタのみを利用する場合はVisual C++ Redistributable for Visual Studio 2015が必要としている。
開発チームは、公開したSwift for Windowsは実験的ビルドである点を警告している。Swift for WindowsはプロジェクトのWebサイトより入手できる。
Swift for Windows(MSVC)
https://github.com/tinysun212/swift-windows