米Appleが開発言語「Swift 1.0」を発表、iOS向け開発環境が正式版という位置付けに
米Appleは9月9日、iOSとMac OS X向けの新しいプログラミング言語「Swift」について、バージョン1.0を発表した。iOS向けはGM（Golden Master）扱いとなり、Swiftを利用して開発したアプリを「App Store」に提出できる。
Swiftは、Appleが6月初めに開催した「Worldwide Developers Conference（WWDC）2014」で発表された新しいプログラミング言語。AppleがMac OS XおよびiOS向けに提供しているライブラリ「Cocoa」および「Cocoa Touch」をサポートし、これらOS向けのアプリケーションを開発できる。Objective-CをベースとするCocoaやCocoa Touchとの親和性に配慮しつつ最近のプログラム言語のトレンドを取り込んでおり、モダン、安全性、高速さなどを特徴とする。Object-Cから引き継いだ名前付きパラメーターはより簡素化されたシンタックスで表現されており、コードが読みやすく、メンテナンスも容易に行えるという。いっぽうでタプルと複数戻り値、ジェネリックなどの機能も提供され、またインタラクティブなコード作成が可能としている。Objective-Cと併用できるため、既存のアプリケーション開発プロジェクトにも導入できる。
Swift 1.0では、iOS向け環境がGM（Golden Master）となり、Swiftを利用して開発したアプリを「App Store」に提出できるとしている。Mac OS X向けSwiftについては秋の出荷を予定しているMac OS X Yosemite（10.10）とタイミングを合わせるとしている。その間、Xcode 6.1ベータ版を入手してMac OS X向けのアプリケーションを開発できる。
