米Basho、時系列データ向けのNoSQLデータベース「Riak TS」をオープンソースに

 米Basho Technologiesは5月5日、時系列データ向けに最適化したNoSQLデータベース「Riak TS(Time Series) 1.3」の一般提供(GA)のリリースとオープンソース化を発表した。

 Riak TSは2015年10月にBashoが発表したエンタープライズ向けのKey-Valueストア型データベース。IoTおよび時系列データ向けに最適化しており、時系列データの高速な読み取りと書き込みが可能。IoTのほか、金融経済データなどに適しているという。ライセンスはApache License 2。

 Riak TS 1.3では、データアグリゲーターと算術演算を強化し、Apache Sparkとのシームレスな連携を実現するSpark Connectorを導入した。時系列データの高速な書き込みと読み取りをさらに強化し、Java、Erlang、Python向けの高性能なクライアントも加わった。

 また、SQLコマンドとしてWITHとINSERTをサポートしたほか、HTTP APIが導入された。HTTP経由でRiak TSデータにアクセスするAPIを提供するものでクイックプロトタイピングに最適という。Amazon Web Services(AWS)のマシンイメージ(AMI)のサポートも加わった。

 これらに加えて、有料版のEnterprise Editionではマルチクラスタレプリケーション機能もサポートされている。

Riak TS
http://basho.com/products/riak-ts/