米Basho、Amazon S3互換のオブジェクトストレージ「Riak CS」をオープンソースで公開
米Basho Technologiesは3月20日、「Amazon S3」と互換性のあるオブジェクトストレージを構築できるソフトウェア「Riak CS(Cloud Storage)」をオープンソースとして公開したことを発表した。Amazon S3のようなストレージサービスを社内で構築したり、パブリックサービスとして提供できる。
Riak CSは、Bashoの分散データベース「Riak」をベースとする分散型のオブジェクトストレージソフトウェア。Riakはクラウドを想定した分散環境用のNoSQLデータべースで、マスターレス、フォールトラレント設計などの特徴を持つ。Amazon S3(Simple Storage Service)とAPIや認証機構などで互換性があり、プライベートクラウドでの利用も可能。大規模なオブジェクトサポート、マルチテナントのサポート、ユーザー単位のレポート、モニタリングなどの機能も備える。
Riak CS 1.3ではこれらに加え、新機能としてファイルを5MB〜5GBのパーツに分割してアップロードできる「マルチパーツアップロード」や、GETメソッドによるレンジクエリのサポートなども加わっている。スタンドアロンのWeb管理ツール「Riak CS Control」も別途公開した。
BashoはRiak CSのオープンソース化と同時に、サポート付きの商用ライセンス「Riak CS Enterprise」の提供も開始した。Riac CS EnterpriseはYahoo! Japan、「Angry Birds」のRovioなどが利用しているという。
Riak CS 1.3はMac OS X、Linux、FreeBSD、Solarisなどに対応、BashoのWebサイトよりダウンロードできる。ライセンスはApache License 2.0。
米Basho Technologies
http://basho.com/
ダウンロード
http://docs.basho.com/riakcs/latest/riakcs-downloads/