米Microsoft、「Xamarin」をオープンソース化することを発表

 米Microsoftは3月31日、買収したXamarinのSDK技術をオープンソースで公開する計画を発表した。これらが「Visual Studio」ユーザーに無料で提供されることも明らかになった。

 Microsoftは2月にXamarinの買収合意を発表、3月18日に買収を完了しており、今後の方針が明らかになった形となる。XamarinはC#でiOSやAndroidなどのモバイルアプリおよびWindowsやOS X向けのデスクトップアプリケーションを開発できるツール。「Objective-C、Swift、JavaでできることはC#ですべてできる」としている。

 Microsoftは今回、AndroidおよびiOS、OS X向けの各Xamarin SDKをオープンソースで公開する。モバイルアプリ開発に必要な基本的なコマンドラインツールやネイティブAPIバインディング、クロスプラットフォームのネイティブUIツールキット「Xamarin.Forms」も含まれるという。ライセンスはMIT Licenseで、数ヶ月以内にコードをオープンにする。

 合わせて、Xamarin創業者のMiguel de Icaza氏が開始したMono ProjectはMicrosoftがオープンソース化のために設立した独立組織である.NET Foundationに寄贈される。これまでプロプライエタリだったモバイル固有Monoランタイム強化などの技術も含まれ、MIT Licenseで公開する。

 Microsoftはまた、「Visual Studio」にXamarinを無料で追加することも発表した。個人開発者やオープンソースプロジェクト向けに無料で提供する「Community Edition」を含むすべてのエディションが対象となり、Visual Studioから直接C#およびF#でネイティブのiOS/Androidアプリを開発、発行できる。Visual Studioユーザーは同日よりXamarinを入手できる。

Xamarin
https://www.xamarin.com/