C#でMac OS X向けのネイティブアプリケーションを開発できる「Xamarin.Mac」

 米Xamarinは12月12日、C#でMac OS X向けのネイティブアプリケーションを開発できるツール「Xamarin.Mac」を発表した。C#によるアプリケーション開発により、開発者は複数のプラットフォームでコードを容易に共有できるという。

 Xamarinは、.NET Frameworksのオープンソース実装「Mono」などで知られるMiguel de Icaza氏が立ち上げた企業。すでにXamarinはiOS向けの「MonoTouch」やAndroid向けの「Mono for Android」を提供している。今回のXamarin.Macのリリースにより、C#/.NET FrameworkでWindowsを含む合計4種類のプラットフォームに対応できる。

 Mac OS X向けのネイティブアプリケーション開発ではObjective-Cを使うのが一般的だが、Xamarin.Macを利用することでC#でネイティブCocoaアプリを構築できる。これによって既存の.NETライブラリのコードを再利用できるため、開発の高速化が期待できる。GUIデザインにはAppleの開発環境「XCode」に含まれる「Interface Builder」を利用できる。開発したアプリはApple公式のMac App Storeで提供でき、推定6600万人のMacユーザーにリーチできるとしている。

 今後は頻繁にアップデートを行って機能強化を図る予定で、現在32ビットのみのMonoランタイムの64ビット対応などを進めていくという。Xamarin.Macは有償で提供される商用ソフトウェアで、価格はEnterprise版が999ドル、 Enterprise Priority版が2,499ドル。個人向けのProfessional版も用意されており、こちらは399ドル。また、無料のトライアル版も用意されている。

米Xamarin
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Xamarin.Mac
http://xamarin.com/mac