Eclipse、ブラウザベースのIDE「Orion 11」をリリース
Eclipse FoundationのOrion開発チームは2月24日、Webブラウザ上でコード編集や各種操作を行える統合開発環境(IDE)「Orion 11」を発表した。JavaScriptツール関連の強化などが加わっている。
Orionは高度なコードエディタやGitクライアントなどを備えたIDE。Webブラウザ上でのソフトウェア開発やデプロイといった作業が可能になる。今回リリースされたOrion 11は2015年11月に公開したOrion 10に続く最新版で、21人の開発者から435件のコミットがあったという。
最新機能として、コードの検索やリファクタリングを支援する新たな検索機能「Find All References」が追加された。また、ESLintをベースとしたJavaScriptコードの文法チェック機能も強化された。また、警告のあるファイルを開いてファイル全体にクイック修正適用する「fix all」なども加わっている。JavaScriptコード解析エンジン「Tern」も強化されたほか、HTML向けのツールもパーサーが最新のHTMLParser2パーサーに置き換わるなど変更されている。
gitクライアント機能も強化され、プルリクエスト機能のサポートやマージ/ブランチ履歴を表示する「train tracks」ビューが加わっている。
これらに加えて、160以上のバグや修正が加わった。また、ESLint 1.9やAcorn 2.6.4など、ライブラリもアップデートされている。
Eclipse Orion
http://eclipse.org/orion/