Eclipse Foundation、WebベースのIDE「Orion 10.0」がリリース

 Eclipse Orion Projectは11月5日、Webブラウザベースの統合開発環境(IDE)「Orion 10.0」をリリースした。JavaScriptおよびHTML向けツールの強化、Gitサブモジュールのサポートなどが特徴となる。

 Eclipse OrionはWebブラウザ上でWeb開発を行うための開発環境。複数のタブを使った操作や編集が可能なのが特徴で、累計10回目のリリースとなるOrion 10.0は6月に公開された「Orion 0.9」に続くリリースとなる。この間、33人の開発者が650の変更を行い、合計で225の修正と強化が行われた。

 JavaScriptやHTML編集向けのツールが強化されており、たとえばJavaScriptでは新たにOpen Implementaionコマンドを導入、参照から関数の宣言を探すといったことが可能になった。HTMLではHTMLタグや属性などの入力支援機能が強化されたほか、ドキュメンテーションのホバリング表示などが可能となった。

 Gitの「サブモジュール」機能もサポートされ、Orion上でサブモジュールの追加や初期化、コミットとプッシュ、削除、プロジェクトのクローンなどを行うことができるという。Node実装も強化し、グローバル検索のサポート、Gitの初期対応などが加わった。

 ユーザーインターフェイスも強化されており、エディタのナビゲーションを変更してスペースを効率化した。ナビゲーションは、ヘッダにあるファイル名上のホバリングにより表示できる。検索関連機能もリファクタリングされ、検索パネルも改善した。

Eclipse Orion
http://eclipse.org/orion/