オープンソースのゲームエンジン「Godot 2.0」がリリース
オープンソースのゲームエンジンGodot開発チーム2月23日、「Godot Engine 2.0」を公開した。使い勝手やツール関連が大幅に強化されている。
GodotはWindowsやMac OS X、Linuxをサポートする2D/3Dゲームエンジン。ゲーム開発に必要な基本的なツールも同時に提供されており、すぐにゲームの開発ができるという。約2年前にオープンソースとして公開した。ライセンスはMIT License。
Godot Engine 2.0は、2014年12月末に公開したバージョン1.0以来のメジャーアップデート版となる。1.0リリース後に課題と感じたというユーザビリティやモダンなゲームエンジンに必要な機能を強化したという。
コア機能ではインスタンス化を強化した。これまでシーンのルートノードのみが対象だったのに対し、最新版ではインスタンス化されたシーンの子ノードの編集も可能となり、変更は永続的となった。シーンのインスタンス化に加え、継承も可能となり、共通のベースシーンを基に各クラス向けに拡張するなどのことが可能となるという。
シーンのフォーマットでは、XMLに加えて新たに記述的なフォーマットを導入した。GitやSubversionといったソースコード管理ツールとの相性も良いという。次期バージョンでは最新のフォーマットがテキストベースでサポートする唯一のフォーマットとなり、XMLは非推奨になるという。
コアではこのほか、ZIP形式でのエクスポートに対応した。OPUSオーディオフォーマットもサポートし、JPGデコーダーの互換性も強化した。
エディタでは、ツールの改善とワークフローの効率化に焦点をあてた機能強化が加わった。レイアウトやテーマ、ファイルダイアログも新しくなった。ファイルダイアログではナビゲーション履歴、お気に入り、最近開いたファイル、サムネイルプレビューなどの機能があるという。
ツリー系のドックパネルビューに変わって、ファイルシステムドックを導入した。サムネイルとアイコンビューでリソースを表示し、ファイルの名称変更や移動などさまざまな操作が可能となった。
コードエディタも新しくなった。統合開発環境(IDE)に似てスクリプトが常時表示され、シーンへの切り替えにより自動でドメインのスクリプトに切り替わるようになった。ライブでのシーン編集も可能になった。
Godot 2.0はプロジェクトのWebサイトより入手できる。