Smalltalkの影響を受けた新たな汎用プログラミング言語「Citrine」

 UNIX系OS向けの新しいプログラミング言語「Citrine」プロジェクトが立ち上がった。読みやすさとメンテナンス性を重視し、Smalltalkなどオブジェクト指向言語の影響を受けた汎用プログラミング言語となる。

 CitrineはMac OS XやLinux、OpenBSDなどのUNIX系OS向け汎用プログラミング言語。学習が容易で、読みやすくメンテナンスしやすいシンプルな言語を目指すという。

 すべてのコンポーネントがオブジェクトとなるオブジェクト指向言語で、Smalltalk風のメッセージ機構、クラスを使用しないオブジェクトベースの継承、ドメイン固有言語などの実装に適した「Magicメソッド」などが特徴。また、小さなコアをプラグインで拡張するというアーキテクチャを持つという。

 コードブロックもオブジェクトとして扱うことができるのも特徴。ガベージコレクションや柔軟なダイナミックスコープ、例外処理なども備える。

 Citrineは現在アルファ版(バージョン0.3)で、プロジェクトのWebサイト経由で入手できる。ライセンスはBSD License。開発者のGabor de Mooij氏は個人的なロードマップとして、今後メモリアロケーター、並列化、データベース接続のためのプラグインなどの機能を加え、ベータ版でCGIをサポートし、正式版で正規表現プラグインを導入したいとしている。

Citrine
http://citrine-lang.org/