多くの新機能が導入された「Ruby 2.3.0」リリース

 12月25日、プログラミング言語Rubyの最新安定版となる「Ruby 2.3.0」がリリースされた。Ruby 2.3系初の安定版となり、多くの新機能が追加されている。

 Rubyはオープンソースで開発されているオブジェクト指向の動的プログラミング言語。Perlに影響を受けつつもさまざまなプログラミング言語から機能を取り込んでいるのが特徴で、高い可読性や実装効率を目指している。

 今回リリースされたRuby 2.3.0は、大きな仕様変更や機能追加を含むマイナーリリースとなる。マイナーリリースとしては2014年12月25日にリリースされたRuby 2.2以来1年ぶりとなる。

 大きな変更点としては、Frozen String Literal Pragma」と呼ばれる機構の導入や、「Safe navigation operator」と呼ばれる「&.」演算子の導入、「did_you_mean」gemのバンドルなどが挙げられている。さらにパフォーマンス面での改良も多く含まれており、メソッドエントリデータ構造の再考や新たなテーブルデータ構造の導入、「Proc#call」の最適化、オブジェクト割り当てやメソッド呼び出しコードにおけるマシンコードレベルでのチューニング、変数データ構造のより賢いインスタンス処理、SocketやI/O処理での高パフォーマンス非ブロッキングI/Oに向けた「exception:」キーワードの許可などが行われているとのこと。

 Ruby 2.3.0はRubyの公式Webサイトなどから入手できる。

Ruby
https://www.ruby-lang.org/