「Git 2.5」がリリース
オープンソースの分散型バージョン管理システム「Git」開発チームは7月27日、最新版となる「Git 2.5」を発表した。バージョン管理ツール「Perforce」のリポジトリを扱うための「git p4」コマンドの強化などが加わっている。
Git 2.5は2014年4月に登場したバージョン2系の最新版で、5月に公開されたGit 2.4に続くバージョンとなる。2.4から70人の開発者が参加し、583件のコミットがあったという。70人のうち21人は初めての参加とのことだ。
本バージョンではバージョン管理ツール「Perforce」のリポジトリをGitから操作するための「git p4」コマンドが強化された。ファイルが排他的にオープンされている状態でもバイナリなどのファイルタイプを正確に検出できるようになったほか、Perforceリポジトリでのブランチの処理を改善した。また、Bash向けの入力補完スクリプトで「git revert」コマンドのいくつかのオプションが新たにサポートされた。リモート追跡ブランチを表現する「branch@{push}」という表記法も加わっている。
新たな設定変数「http.<url>.SSLCipherList」が加わったほか、フィルタースクリプトはSIGPIPEが無効な状態で実行されるようになった。「git subtree」の強化なども行われている。60件以上のバグ修正、「git help」コマンドの改善も行われた。春に開催されたGitMargeカンファレンスで出たアイディアに着想を受けたもので、コマンドをリスト化し、必要となる状況によってグループ化した。
Git 2.5のバイナリおよびソースコードはプロジェクトのWebサイトより入手できる。ライセンスはGPLv2。