操作性と性能を強化した「GitLab 7.0」リリース

 米GitLabは6月22日、オープンソースのGitリポジトリ管理ツール「GitLab 7.0」を公開した。オープンソース版のCommunity Edition(CE)と、サポート付きの商用版Enteprise Edition(EE)の両方が発表されている。ドラッグ&ドロップでの画像添付などの機能が加わっている。

 GitLabはGitレポジトリ管理やコードレビュー、イシュートラッカー、フィード、Wikiなどの機能を持つソフトウェアで、Ruby on Railsで実装されている。サーバーにインストールし、WebブラウザやGitクライアントからアクセスして利用する。LDAPやActive Directoryサーバーと連携したアカウント管理にも対応し、単一のサーバーで2万5000人のユーザーをサポートできるほか、複数台のサーバーを利用した可用性の高いシステムを構築できるという。オープンソースのCE版はMIT Liecnseで公開されている。

 GitLab 7.0は2013年8月に公開したバージョン6系に続くメジャーリリースとなる。10ヶ月でEEのリリースなどの成果があり、その間にGitLabを利用する企業や組織の数は4倍の10万に拡大したという。

 操作性を強化し、イシュートラッカーやコメントなどにドラッグ&ドロップで画像を追加できるようになった。JPG、PNG、GIFのファイル形式をサポートする。マイルストーン内でのドラッグ&ドロップもサポートされた。カラム間で問題報告やマージリクエストを移動させる際に、ドラッグ&ドロップで操作できるという。権限モデルの一部変更も行われている。

 また、権限モデルにも若干の変更が加えられた。管理者以外のユーザーもUIやpush操作でブランチを削除できるようになったほか、保護されたブランチは管理者でも削除できなくなった。また、管理者はグループ内でのプロジェクト作成も可能となっている。

 動作の高速化やメンバー数の多いプロジェクトの性能改善、ファイルやディレクトリの量が多いプロジェクトでのコミットメッセージの読み込みなども改善した。

 なお、本バージョンではRuby 1.9.3の利用が非推奨となり、Ruby 2.1が推奨されている。また、ソーシャル機能のWallも削除した。Wallの利便性に対し、バグの修正などに追われる時間が多すぎると理由を説明している。

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