2要素認証を導入した「GitLab 7.11」リリース

 オランダGitLabは5月22日、Gitレポジトリ管理ツール「GitLab 7.11」をリリースした。2要素認証の導入などが特徴となる。

 GitLabはRubyおよびRuby on Railsで実装されたGitレポジトリ管理ツールで、コードレビュー、イシュー追跡、Wikiなどの機能を持つ。オープンソースの無料版Community Edition(CE)と有料のEnterprise Edition(EE)が提供されており、継続的インテグレーション/実装ツール「GitLab CI」も用意されている。

 GitLab 7.11は2014年6月に公開された7系の最新版となり、4月に公開されたバージョン7.10に続くものとなる。最新版では2要素認証を導入し、Googleの認証システム「Google Authenticator」を利用できるようにした。自分のプロファイルからアカウントに進み、GoogleのQRコードをスキャンするというもので、ログイン時にはアプリが提供するコードが必要となる。この2要素認証は、Web UIのみで利用できる。Enterprise Editionではこれに加えて、2要素認証をLSAPまたはActive Directoryと統合できる。

 このほか、コメント欄でユーザーの役割(Owner、Masterなど)が表示されるようになったほか、タスクリストを記入できるようになった。また、古いサーバーを利用していることで生じる問題を削減するため、ヘルプページまたは管理者ページでバージョンの確認ができるようになった。セキュリティリリースがある場合、それも通知してくれるという。プロジェクト単位でのatomフィード、引用付きのコメント返信なども加わっている。

 外観も強化し、サイドバーを変更して機能をよりわかりやすくしたほか、プロジェクトダッシュボードも簡素化した。

 EE版ではリポジトリを公開してライセンスキーを導入した。これにより、インストールが容易になるとしている。

 GitLab 7.11のCE版はプロジェクトのWebサイトより入手できる。

GitLab
http://www.gitlab.com/