Debian 8系のマイナーリリース「Debian 8.2」登場、セキュリティ問題を修正

 Debian Projectは9月5日、Linuxディストリビューションの最新版「Debian 8.2」をリリースした。セキュリティ修正にフォーカスしたもので、深刻なバグが修正されている。

 4月に公開された「Jessie」ことDebian 8.0の最新のポイントリリースとなる。6月にはDebian 8.1が公開されており、8系では2回目のリリースとなる。

 systemdでsystemd-resolveでのデフォルトDNSサーバーが無効化となり、glibcではgetanswer_rにおけるバッファオーバフロー問題を修正した。gtk+3.0でもクラッシュを引き起こすバグを修正した。

 このほか、ruby 2.1でのRubygemsにおける脆弱性やufrawでのljpeg_startでのバッファオーバフロー問題、python-keystoneclientとpython-keystonemiddlewareでのS3トークン関連の問題が修正されるなど、セキュリティ上の修正が多数加わっている。また、postgresql-9.4など、一部パッケージが最新のパッケージにアップデートされている。

 また、同日7系(「wheezy」)についても、セキュリティ上の修正にフォーカスした最新の7.9が公開されている。

 Debian Projectでは次期版「Debian 9」(開発コード「Stretch」)の開発が進んでいる。

Debian
https://www.debian.org/