「Git 2.3.3」リリース、バグ修正が中心のメンテナンスリリース
分散型バージョン管理システム「Git」の開発チームは3月14日、最新版となる「Git 2.3.3」を公開した。バグ修正が中心のメンテナンスリリースとなる。
GitはLinus Torvalds氏がLinux開発向けに開発した分散バージョン管理システム。各自がローカルにリポジトリを持つ分散型アーキテクチャを採用し、容易にブランチの作成やマージを行えるのが特徴。現在、濱野純(Junio C Hamano)氏がメンテナを務めている。
Git 2.3.3は、2015年2月にリリースしたバージョン2.3系の最新版となる。メンテナンスリリースという位置付けで、バグ修正が中心で新しい機能はない。
「git diff -M」コマンドを修正し、セグメンテーション違反(segfault)エラーが出ないようになった。また、「git apply」コマンドをアップデートし、適切に現在のディレクトリや外部のワーキングツリーからの読み込み、作成、更新、削除を行えるようになった。「git daemon」コマンドも修正されている。
「git grep -h」コマンドの「–exclude-standard」オプションについての記述を改善し、「git remote add」コマンドなどのドキュメンテーションも改善した。
GitはWindowsやMac OS X、Linux、Solarisなどで動作する。ソースコードおよびバイナリパッケージはプロジェクトのWebサイトより入手できる。