「Firefox 38.0.5」リリース、あとで読む機能「Pocket」を統合

 Mozillaは6月2日、Webブラウザ「Firefox」の最新版「Firefox 38.0.5」をリリースした。ポイントリリースながら、特定の記事などをあとで読むために保存できる「Pocket」機能の統合などの機能強化が加わっている。

 5月中旬に公開した38系のポイントリリース。38系では、リリース直後にバグを修正した38.0.1もリリースされている。

 38.0.5では、Web上のコンテンツをあとで読む「Pocket」サービスが統合された。Pocketはサービスの旧名称でもある米Read It Laterが開発するサービスで、記事、動画などのコンテンツを保存し、あとで読むことができる。これまでFirefox向けには拡張機能として提供されてきた。今回この機能がFirefox Accountに統合し、ツールバーから容易に利用できるようになった。利用にはアカウントが必要。

 合わせて、記事やブログ記事を読みやすく表示するReader Viewも加わった。ブラウザ内で動画通話やチャットが楽しめるWebRTCサービス「Firefox Hello」も強化し、Helloでの通話中に表示中のタブを共有できるようになった。相手とオンラインでコラボレーションやショッピングをしたり、動画を一緒に楽しむなどのことが可能になるという。

 開発者向けの「Firefox Developer Edition」もアップデートし、バージョン40として公開した。構築したサイトの性能をモニタリングしたり問題の箇所を検出する機能など、性能に関するツールが導入されている。

Firefox
https://www.mozilla.org/ja/firefox/new/