米Google、Web ComponentsベースのWebアプリケーション向けコンポーネント集「Polymer 1.0」をリリース
Googleの「Polymer」開発チームは5月29日、初の正式版となる「Polymer 1.0」をリリースした。再利用可能なWebアプリケーション向けコンポーネント集で、速度と容量に主眼を置き、要素カタログも強化した。
PolymerはWebアプリケーションに必要な要素を提供するもので、Web Components技術を使って構築されている。「Fe」(コアエレメントの「Iron Elements」)や「Md」(マテリアルデザイン要素の「Paper Elements」)「Go」(Google APIやサービス向けのコンポーネント「Google Web Components」)といった元素記号のような要素カタログも用意する。開発者はこれを利用して、迅速にWebアプリケーションを構築できるという。
2014年11月に「Developer Preview」としてリリースしたPolymer 0.5からライブラリを書き直し、開発のしやすさとクロスブラウザの性能にフォーカスした。この結果、Chromeでは3倍、Safariでは4倍高速になり、コードの量は36%削減したという。
また、最新の高速データバインディングシステムを実装し、要素のテーマとスタイルでカスタムCSSプロパティを利用できるようになった。また、Shadow DOMをサポートしていないWebブラウザに向けてに高速かつ軽量のShadow DOM実装「Shady DOM」を用意した。5月に公開した0.9からは互換性を損なう変更はないという。各要素カタログも強化されている。
PolymerはプロジェクトのWebサイトより入手できる。開発チームはすぐに利用できるという「Polymer Starter Kit」も用意する。
Polymer
https://www.polymer-project.org/