音声入力対応が可能となった「Chrome 25」安定版が公開

 米Googleは2月21日、Google Chromeの最新版「Google Chrome 25」をリリースした。拡張の管理およびセキュリティの改善や「JavaScript Web Speech API」サポートなどが特徴となる。Windows、Mac OS X、Linuxsなどに対応、GoogleのWebサイトより入手できる。

 Google Chrome 25は1月にリリースされたバージョン24に代わる新しい安定版。新機能としては、拡張の管理およびセキュリティ機能の向上や「JavaScript Web Speech API」のサポート、HTML5の「time/date inputs」サポートおよびWebGLでのエラーハンドリングの改善などが挙げられている。

 JavaScript Web Speech APIは、JavaScriptから音声認識機能を利用するためのAPI。これを利用することで、音声によるテキストの入力やWebアプリケーションの操作といった機能を実現できる。webkitSpeechRecognitionというクラスで提供されており、簡単なコードで機能を利用できる。

 また、拡張関連のセキュリティを改善するため、Windows版ではサイレントインストールがなくなり、拡張がインストールされようとしていることをユーザーに警告するダイアログが表示されるようになった。ユーザーが知らないうちに拡張がインストールされる問題を回避するという。

 このほか、DOMをコンポーネントごとに分離するための機能「Shadow DOM」が追加された。Shadow DOMはWebページやページ上のコンポーネントの再利用性を向上させるための「Web Components」という試みの1つで、これを利用することで通常のDOMとは隔離された仮想的なDOMを作成できるようになる。

 そのほか、20件以上のセキュリティ問題の修正も行われている。そのうちの9件が危険度が2番目に高い「High」となっており、Webオーディオ処理におけるメモリ破損、SVGパラメータのメモリアクセス問題などが修正されている。

Google Chrome
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米Google
http://www.google.com/