Web向けテキストエディタ「Brackets 1.3」リリース、コマンドラインからファイルやフォルダを指定して開くことが可能に

 米Adobe SystemsのBrackets開発チームは4月27日、オープンソースのテキストエディタ「Brackets 1.3」をリリースした。コマンドラインからの起動、Health Reportの実装などの機能が加わっている。

 BracketsはWebデザインに向けたテキストエディタ。視覚的に作業を行えるツールの提供や、SCSSやLESSといったCSSプリプロセッサのサポートなどを特徴とする。Adobeのオープンソースプロジェクトとして開発が進められており、MIT Licenseで公開されている。

 Brackets 1.3は3月に公開したバージョン1.2に続くリリースとなる。Bracketsは2012年に公開、2014年12月に正式版を公開しており、急ピッチで開発が進められている。

 1.3では新機能として「Brackets Health Report」が初めて実装された。品質向上を目的にBracketsの利用データを匿名ベースで収集するもの。取集するデータとしては、ランダム生成された匿名のidであるuuidをはじめ、snapshotTime、os、bracketsVersion、osLanguageなど大きく7つを挙げており、オプトアウトも可能。Health Reportで収集している情報などの詳細は、ヘルプから確認できる。

 また、要求が多かったというコマンドラインからの起動をサポートした(WindowsとMacのみ)。コマンドラインで「brackets <ファイルパス名>」や「brackets <フォルダ名>」と入力することで、フォルダやファイルをBracketsで開くことができる。Windowsではエクスプローラーのコンテキストメニュー統合も可能という。

 そのほか、拡張機能として提供されてきたコードの折りたたみ機能をコア機能に取り込んだ。行番号の横にあるインジケーターやキーボードショートカットを使って展開や縮小ができる。コード編集機能、ユーザーインターフェイスなども強化され、日本語を含む言語対応もアップデートされている。

 BracketsはプロジェクトのWebサイトより入手できる。

Brackets
http://brackets.io/