米Adobeのテキストエディタ「Brackets」バージョン1.0がリリース

 米Adobe Systemsは11月4日、オープンソースの開発者向けテキストエディタ「Brackets 1.0」をリリースした。同時に、PSDファイルからCSSコードを生成できる拡張機能「Extract for Brackets」のプレビュー版も公開した。

 Bracketsは、HTML、CSS、JavaScriptなどを利用するWebデザイナーやフロントエンド開発者向けのテキストエディタ。ビジュアル効果の高いツールをエディタに組み込むことで、開発を支援するといい、軽量、高機能、モダンなどを特徴とする。累計ダウンロードは10万回を超えており、245人の開発者がコードへの貢献を行ったという。

 Brackets 1.0は45回目のリリースとなり、プロジェクト開始からは3年が経過しているという。マルチカーソル対応、エディタでの分割ビュー、テーマのサポートなどのほか、カスタムキーバインディングをサポートした。これにより、Bracketsが利用するショートカットキーの組み合わせを変更できる。また、Quick Editの結果の折りたたみが可能となり、編集対象ではないファイルからの結果を隠すなどのことができるという。JavaScriptのヒント機能についても精度を改善した。

 プレビューとしてリリースしたExtract for Bracketsは、PSDファイルから情報やプロパティを取得してCSSファイルを出力するもの。Adobeの提供するクラウドサービス「Creative Cloud」と連携して動作する。カラー、フォントなどの情報をPSDファイルから取得してCSSファイルに変換できる。また、レイヤーを画像ファイルとして抜き出す機能もあるという。これによりデザインを元にした開発プロセスを高速化できるとしている。

 Extract for BracketsはBrackets Extension Registry上でスタンドアロンの拡張機能として提供されるほか、Bracketsにバンドルした形でもダウンロードできる。

 開発チームにyると、正式版に到達したが、今後も3~4週間毎に最新機能をリリースする方針を継続し、BracketsやExtract for Bracketsを改善していくという。

Brackets
http://brackets.io/