PHP向けWebフレームワーク「CakePHP 2.6」がリリース

 CakePHPコアチームは12月23日、PHP向けWebアプリケーションフレームワーク「CakePHP」の最新安定版「CakePHP 2.6」をリリースした。デバッガ、リクエストクラスなどで機能が強化されている。

 5月に公開されたCake PHP 2系の最新版。新たにDebugger::traceメソッドのラッパー関数としてstackTrace関数が追加された。debug関数のように直接エコーを行う関数だが、利用にはデバッグレベルの設定が必要となる。また、プログレスバーを生成したり、画面に出力済みのテキストを置き換えることで多数の行の出力を防止する Shell::overwriteメソッドも追加された。

 また、リクエストクラスのCakeRequestも強化された。param関数で:ref:ハッシュパス構文をdata関数のように読み込めるようになり、setInput関数も加わっている。リクエスト作成時にプロトコルオプションを利用して、使用する特定のプロトコルを上書きできるようになった。

 CakeTimeも強化し、timeAgoInWords関数でstrftime関数互換の日付フォーマットのサポートなどが加わった。Hashクラスでは、get関数では渡されたパスが無効の場合に例外となるほか、nest関数ではネストしたオペレーションでデータなしになると例外と示すようになった。

 国際化のためのi18n関数として、__x、__xn、__dx、__dxn、__dxc、__dxcn、__xcが加わった。英語の「read」など、文脈によりさまざまな意味に解釈可能な文字列の混乱を緩和できるとしている。I18n.preferAppを利用して、翻訳の順序を制御できるようになった。

 このほか、Postgresドライバーでのsslmodeのサポート、MySQLドライバーでのRLIKE演算子のサポートが加わり、テストスイートでPHPUnitのpharファイルを利用できるようになった。

 CakePHP 2.6はプロジェクトのWebサイトより入手できる。ライセンスはMIT License。開発チームは同日、2.5系についても最新版の「CakePHP 2.5.8」を公開している。

CakePHP
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