PHPベースのWebフレームワーク「CakePHP 2.4」登場

 Cake Software Foundationは8月30日、PHPベースのWeb開発フレームワーク最新版「CakePHP 2.4.0」をリリースした。バージョン3.0に向けて機能の整理を進め、安定性と性能を強化した。

 CakePHPはPHP向けのWebアプリケーションフレームワーク。MVCアーキテクチャをベースとしており、コード生成やスキャフォールディング機能などを利用することでアプリケーションを高速に開発できるという。データベースアクセス、キャッシュなどの機能を統合しており、CSRF対策やSQLインジェクション予防、XSS対策といったセキュリティ機能も備える。ライセンスはMIT License。

 CakePHP 2.4は2011月10月にリリースされたバージョン2系の最新安定版となり、2系の他のバージョンとAPI互換がある。本バージョンではバージョン3.0への移行に向けた準備が進められており、バージョン3では削除される予定のCAKEPHP_SHELL定数やデータサニタイズのSanitizeクラスが非推奨となった。そのほかIMAGES_URL、JS_URL、CSS_URLといった定数も非推奨となる。これらはそれぞれApp.imageBaseUrl、App.jsBaseUrl、App.cssBaseUrlという名称の設定変数に置き換えられるという。

 このほかの強化点としては、設定なしにsyslogを利用したロギングが可能になったほか、JsonViewではJSONP(JSON with padding)のサポートが加わっている。また、FileLogでsizeとrotationの2つのオプションが加わったほか、パスワードハッシュの生成はPasswordHasherクラスを使用するようになった。ステートレス認証も改善されている。

 開発チームは同時に、2.3系の最新版となるCakePHP 2.3.10も公開している。ともにプロジェクトのWebサイトよりダウンロードできる。

CakePHP
http://cakephp.org/

Cake Software Foundation
http://cakefoundation.org/