オープンソースのファイル共有・同期ソフトウェア「Pydio 6.0」がリリース

 オープンソースのファイル同期・共有ソフトウェア「Pydio」を開発するPydio Teamは12月3日、最新版「Pydio 6.0.0」をリリースした。AjaXplorerから名称を変更後、初のメジャーリリースとなる。

 Pydio(Put Your Data In Orbit)はオープンソースのファイル同期・共有ソフトウェアで旧名称は「AjaXplorer」。サーバーにインストールすることでファイルの同期や共有機能を提供できる。Webブラウザ経由でドキュメントにアクセスでき、iOSおよびAndroidにも対応する。音声や動画、PDF、Office文書などさまざまなファイル形式に対応し、インデックスと検索にはLuceneを利用する。パスワードや有効期限を設定できるなど、安全にファイルを共有できる仕組みも用意されるほか、プラグインを利用することでローカルファイルシステムだけでなくFTPやAmazon S3などを使ったストレージアクセスも可能。ライセンスはAGPL。

 Pydio 6.0は、2013年6月に公開されたバージョン5(AjaXplorer 5.0)に続くメジャーリリースとなる。管理機能では分析ダッシュボードを強化し、さらに詳細なデータを表示できるようになった。ユーザーやユーザーグループ、ロールに応じたプラグインの設定も可能となり、すべての認証バックエンドでワンタイムパスワードを利用できるようになった。2ファクタ認証のDuoSecurityも統合するなど、安全性を強化した。

 開発者向けにはAPIとRESTfulアクセス機能を強化し、Amazon S3、Ceph、Swift向けのバックエンドストレージプラグインを用意した。エンドユーザー向けでは、ファイルプレビュー機能を導入した。直感的に操作できるように作業画面も改善し、共有オプションも強化した。

 PydioはプロジェクトのWebサイトより入手できる。Linux向けパッケージ、Debian OSベースの仮想アプライアンス、CentOS 6.4ベースのDockerコンテナも提供している。

Pydio
https://pyd.io/