Facebook、JavaScript用の静的型付けチェッカー「Flow」をリリース

 米Facebookは11月18日、JavaScript向けの静的型付けチェックツール「Flow」をオープンソースで公開した。JavaScriptプログラムの型エラーを発見できるというツールで、Facebook社内で実験利用されているという。

 FlowはOCamlで実装されたJavaScript向けのデバッグツール。データ型の違いによって生じる問題を解決するために開発したという。コード中に型情報を埋め込むことなしに事前の型チェックを行えるほか、コード中に明示的に型情報を記述して使用することも可能。これにより、JavaScriptコードを段階的に型付きのコードに書き換えて行くこともできるという。

 型情報の記述には独自のフォーマットを使用しているが、簡単に通常のJavaScriptコードに変換できるという。そのため、Flow向けに記述したコードは容易にさまざまな環境で実行できるという。Facebookによると、Flowはまだ開発の早期段階にあるが、社内での実験が行われているという。バックグラウンドで動作することで、コンパイル時間のオーバーヘッドを最小限にとどめるなどの特徴も備える。

 Flowはソースコードに加え、LinuxおよびMac OS X向けのバイナリが公開されている。利用にはOCaml(バージョン4.01.0以上)が必要。ライセンスはBSD License。

Flow
http://flowtype.org/