PostgreSQLのワークロード解析ツール「PoWA 1.2」リリース

 仏Daliboは10月28日、PostgreSQL向けのワークロード解析ツール「PoWA 1.2」をリリースした。PostgreSQLのパフォーマンス情報を解析するもので、モニタリングやチューニングに活用できる。

 PoWAはPostgreSQLのpg_stat_statements extensionを利用して、一定間隔でPostgreSQLサーバーの状況に関する情報を収集するPostgreSQLのワークロード解析技術。パフォーマンス情報を収集し、クエリランタイム、ブロックヒット/読み込みなどの状況をチャートとグラフの形でリアルタイムに表示できる。特定のクエリをクリックすることで、読み込み/書き出し時間、影響する行などの詳細グラフを表示することもできる。

 6月にバージョン1.0を、8月初の運用環境向けとなるバージョン1.1を公開して以来の最新版となる。統計値として、一時データ、I/O時間、ランタイム平均の3つの指標が新たに加わった。統計収集を行うコアでは、不要な情報の保存を避ける目的でDEALLOCATE文とBEGIN文を収集対象から外した。また、スナップショットのタイムスタンプの不具合を修正し、一部の指標での性能を改善した。

 UIも改善され、より読みやすい指標表示になった。各ページにタイトルを入れ、各クエリページにクエリ指標を表示するようになるなどの変更も加わっている。

 PoWAはプロジェクトのページより入手できる。利用にはPostgreSQL 9.3以上が必要。

PoWA
http://dalibo.github.io/powa/