Webブラウザを内蔵した「Emacs 24.4」リリース

 テキストエディタEmacsの開発チームは10月20日、最新版となる「GNU Emacs 24.4」をリリースした。Webブラウザ機能の内蔵などの新機能が加わっている。

 Emacsは高い拡張性やカスタマイズ性を特徴とするテキストエディタ。Free Software Foundationの創始者であるRichard M. Stallman氏が開発し、GNU Projectのプロジェクトとして開発が進められている。ライセンスはGPLv3。

 Emacs 24.4は2013年3月に公開されたバージョン24.3以来、1年7か月ぶりのリリースとなる。Webブラウザ「Emacs Web Wowser(EWW)」を内蔵、「M-x eww」コマンドでURLを開いたり検索できる。

 また、マルチモニタや全画面表示のサポートを改善したほか、エレクトリックモードのインデントがデフォルトとなった。Emacs Lisp関連ではEmacs Lispパッケージがデジタル署名をサポートし、新たな「アドバイス」メカニズムを導入した。

 このほかにも、フレームと表示領域のウインドウの状態を保存・復旧が可能となり、ピクセルを利用したリサイズもサポートした。矩形領域を指定するモード「C-x SPC」の導入、ファイル通知のサポート、テキストターミナルでのメニューのサポート、org-modeのアップデート(org 8.2.10)なども特徴となる。

 EmacsはLinuxや各種BSD、Mac OS X、Windows、Solarisなどに対応する。ソースコードはGNUのFTPサイトより入手できる。

GNU Emacs
http://www.gnu.org/software/emacs/