EmacsのマルチメディアプレイヤーEmmsが7年ぶりに最新版をリリース
Emacsでマルチメディアコンテンツの再生を可能にする「Emms」開発チームは7月27日、最新安定版「Emms 4.0」をリリースした。7年ぶりのメジャーバージョンとなり、新機能やバグ修正が加わっている。
EmmsはEmacs Multimedia Systemの略で、外部のプレイヤーを利用してEmacsからマルチメディアファイルを再生する軽量のアプリケーション。Emacs Mp3playerに着想を受けたもので、汎用性と簡潔さを強化したという。外部のプレイヤー側がフォーマットをサポートするため、Emacs側は多機能を実現できるとしている。ライセンスはGPLv3。
2007年6月に公開されたEmms 3.0から7年ぶりのメジャーバージョンリリースとなる。Libre.fmなど音楽コミュニティ向けのサイト構築のためのソフトウェア「GNU FM」をサポートし、emms-info-libtagでは.mp4や.m4a形式ファイルがサポートされた。ランダム再生機能がオプション導入され、歌詞表示の一時停止/再生も可能になった。MPDプレイヤーにも対応した。
また、FLACファイルのディスク番号によるソートをサポートし、emms-print-metadataを実装した。このほかバグ修正も行われている。
EmmsはプロジェクトのWebサイトより入手できる。