バージョン24系初となる正式版「Emacs 24.1」リリース、パッケージ管理システムの導入などが行われる

 GNU Emacs開発チームは6月10日、フリーのテキストエディタ最新版「GNU Emacs 24.1」を公開した。バージョン24系初となる正式版リリースで、Emacs Lispパッケージの管理機能やEmacs Lispにおけるスコープ仕様の変更、双方向(bidirectional)テキストのサポートなど、大きな変更が加わっている。

 Emacsは、GNU Projectの下で開発されているフリーのテキストエディタ。FSFの創設者であるRichard M. Stallman氏が中心となって開発したもので、Emacs Lispによる高い拡張性/カスタマイズ性が特徴。

 Emacs 24.1は、2009年7月に公開されたバージョン23.1以来のメジャーアップデート版となる。大きな新機能としては、機能を拡張する「パッケージ」をダウンロード/インストールできるパッケージシステムの実装が挙げられる。パッケージ一覧はlist-packages関数を実行する(M-x list-packages)ことで表示できるという。パッケージアーカイブのホスティングはGNUによって行われ、Emacs開発者らによって管理されるという。

 また、双方向(bidirectional)テキストの表示・編集やEmacs LispでのLexical Scopeサポートし、カスタムテーマシステムの改良、補完システムの統合、GnuTLSやGTK+3、ImageMagick、SELinux,Libxml2サポートなども加わっている。

 Emacs 24.1のソースコードはGNUのFTPサイトより入手できる。

GNU Emacsプロジェクト
http://www.gnu.org/software/emacs/emacs.html